「かわいくないこはいない!みんなNEOかわいいよ」。注目度急上昇中の規格外オンナバンド・CHAIの世界観はどうやって育まれたのか

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NEOかわいいバンド、CHAI。海外進出を当たり前のように視野に入れ、グラミー賞を本気で狙う新進気鋭の4人組オンナバンドは、コンプレックスを武器に転換し、躍進を続けている。2017年10月25日には「PINK」で待望のフルアルバムデビュー。同11月18日からは発売記念ツアーで全国を行脚する。かつて見たことのない代替不能のオンナバンドが、いよいよ大躍進へのカウントダウン。ブレイク必至の注目アーティストの素顔と野望に迫る―。

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8/18 下北沢Basement Barにて行われた初のワンマンライブの写真 by 中磯ヨシオ

英語はコンプレックス。だけど話せるようになりたい!

─世界を視野に入れる4人はいま、密かに英会話のスキルを磨いているそうですね。ここだけのハナシ、英語の実力はどんな感じですか。

マナ早口だと言っていることが分からない。相手の言っていることが速すぎるともうダメ。(言葉の)並び順が分からない。日本語と違う並びだから、どこから言っていいか分からなくて単語を口に出すのが精一杯。まさにコンプレックスだね。でも、コミュニケーションは大事だから話せるようになりたい!

ユウキ言っていることは何となく分かるかな。でも、自分から言葉を出すのが難しい。ドキドキしちゃう。伝わるかなぁとか不安がある。

ユナ発音が難しいねー。子音と母音とか、LとRの違いとか、舌の動きとかニュアンスの違いで意味が変わるのとか…。

カナすぐに言葉が出てこない。フィーリングでしかない!

―意外にも健気に英語学習を頑張ってる印象ですね。仕事も忙しくなって大変だと思いますが、CHAI流の英語学習法ってあるのですか?

カナ毎日英語の曲ばっかり聞いてるんで耳が慣れればいいんだけど…。なに言ってるのか分からないけど、真似すればいいのかな。

マナわたしも洋楽はめっちゃ聞いてる。聴くのは聴き取れるかな。でも速いのが難しい。ビートルズは分かりやすい。単語がスーッと入ってくる。The XXも。一音に対して一語はOKだね。三語は難しい。ラップとか早すぎてムリ(笑)

ユウキアメリカだと、ただの下手な英語だったけどちゃんと聞いてくれたし、分かろうとしてくれた。だから言えた。恥ずかしがらずにこれでも伝わるんだって分かった。だから楽しかったね。コミュニケーションできたから。やっぱり、とにかく口に出すことじゃないかな。

CHAIはかっこつけはやんなくていい

―いまはそんなにうまくはないけど、すごい英語を話したい、モノにしたいって意欲を強く感じます。今春、SXSWで全米ツアーを敢行。海外は初だったそうですが、やっぱりそのことが英語や海外への思いをより強くしたんですか?

カナそう。海外への気持ちはさらに強くなった。ライブの仕方も変わったし、曲作りとかも変わった。曲をつくる時、景色が見えるのばっかりつくった。全部広い。アメリカはもちろん、行ったことないけどアフリカをイメージしたりね。日本を飛び出したから、もっと広いものをつくりたいって思った。

ユウキ耳で聞いてイメージできる音楽だね。

マナアメリカだとよりエンタメを求められたかな。ぶつかればぶつかるほど返ってくる。戦いなんだよね。クールは絶対ダメ。かっこつけはCHAIはやんなくていい。素直がいいんだよ。

ユナそうそう、ヘンに構えない方がいい。

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8/18 下北沢Basement Barにて行われた初のワンマンライブの写真 by 中磯ヨシオ

グラミー賞の受賞スピーチは史上初の日英同時通訳で

―世界に飛び出して、よりCHAIが目指すべき方向性が鮮明になったようですね。ずっと言い続けているグラミー賞の授賞式の会場も訪問したそうで、現実のものとしてイメージできたんじゃないですか?

ユウキ海外のステージでもわたしたちが伝えたい「コンプレックスをアートにしたい」をうまく言いたいって思った。歌は自分たちの言葉。だから、伝えるためにもやっぱり英語が使えれば伝わるよね。英語をしゃべれれば誰とでも友達になれるし、絶対しゃべれるようになりたい!世界ツアーもしたいしね。

マナ聞き取りはユウキ、ユナのほうが得意かな。わたしとカナはしゃべれないもんで、パッション(笑)あとはできると思い込んでしゃべるしかできない。でも、こんな風に普通に英語で会話がした~い!日常会話ができるようになりたい!(グラミー賞授賞式で)日本語と英語の両方しゃべれたらかっこいいよね。メンバーが横で同時通訳も超面白い。そんなの見たことない。

ユウキ・カナ・ユナないない。それ面白い!めっちゃやりたい!

そのままがかわいい。誰だってNEOかわいい

―もうすっかり視線は海外へ向けられているようですが、10/25には初のフルアルバムがリリースされます。

ユウキテーマは「そのままがかわいいんだよ」。足りないくらいがいいんだよってことがちゃんと詰まってる。アルバムの完成度は少し足りないくらいで完璧じゃない。だから、より伝わると思う。

マナオンナを感じない音にした。よくあるアルバム用の楽曲はなくて、全部違うものを詰め込んだ。だから全部目立つ。完璧じゃ何も伝わらないんだよ。早くみんなに聞いて欲しい!

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8/18 下北沢Basement Barにて行われた初のワンマンライブの写真 by 中磯ヨシオ

コンプレックスを武器にする極意とは

―「足りないくらいがいいんだよ」、「そのままがかわいいんだよ」は、コンプレックスを武器にするCHAIの生き様そのもの。初のフルアルバムへの思いはそれだけで十分伝わります。どちらかといえば、ネガティブ思考が多い日本人ですが、CHAIは、やはり生粋のポジティブ思考なのですか?

マナ全然。学生の頃はTHE・日本人って感じだった。「カワイイ」って言われたいのに自分を出せなくて、どうやったら自分をうまく出して友達とうまく付き合えるんだろうって小ちゃくなってた。変わったのはみんなと音楽に出会ってから。初めて趣味が合う人と出会って、それがメンバーで。

―今の姿からは想像しづらいですが、なんだか勇気が湧いてくるお話です。

マナ毎朝自分を褒める。絶対、褒めた方がいいよ。そうすればポジティブになる。

ユウキ自分のことけなしちゃダメ。まず人のこと認めてあげて、そしたら自分も認められる。この眉毛カワイイねとか。

マナ「私ダメ」とか思ったらダメ。自己満足や自己否定はダメだけど、自己暗示は重要!

音楽は自分たちを解放してくれるもの

―自己満じゃなく自己暗、ですか。とても腹落ちします。他人のことを気にする前に自分を褒めて、自信をつけて他人も褒める。いまの日本人に最も欠けている部分だと思います。CHAIやその楽曲からは常にそうしたメッセージが発せられていますよね。

カナ音楽ってすごいチカラがある。わたしたち音楽聞いてスゴイ泣くんだよ。もののけ姫のクラッシク聞いただけでボロボロって…。音楽ってホントに幅が広い。ファッションも景色も食べ物も全部が表現できる。全てが融合したものって音楽しかない。

ユウキ音楽は自分を解放してくれるものだね。

マナそうだね、解放してくれる。

ユナ自分を表現できるもの。

PROFILE

CHAI

CHAI(ちゃい)

ミラクル双子のマナ・カナに、ユウキとユナの男前な最強のリズム隊で編成された4人組、『NEO - ニュー・エキサイト・オンナバンド』、それがCHAI。
誰もがやりたかった音楽を全く無自覚にやってしまった感満載という非常にタチの悪いバンドで、2016年の春以降、突然いろんな人が「CHAIヤバい」と韻を踏みながら口にし始め、ある日突然ノンプロモーションなのにSpotify UKチャートTOP50に代表曲『ぎゃらんぶー』が突如ランクイン! (※最高位36位)
2017年SXSW出演と初の全米8都市ツアーも大成功におさめ、CHAIのヤバさがすべて詰め込まれた2nd EP「ほめごろシリーズ」をリリースするとiTunes AlternativeランキングでTOP10にランクイン。
10/25には初のフルアルバム「PINK」をリリースし、11月からは東名阪ワンマンを含む8都市のツアーも敢行!
その常軌を逸したライブパフォーマンスを観てしまった全バンドマンがアホらしくなってバンド解散ブームすら起こりかねないほど、彼女たちに触れた君の2017年度衝撃値ナンバーワンは間違いなく『NEOかわいいバンド』、CHAIだよ!

マナ

マナ(Vo.&Key.)

得意な科目:体育、音楽
英語の担当:話す担当
英会話の学習方法:ライブMCで英語を話す
リンゲージの印象:「授業が学校っぽくなくて楽しい」
CHAIにとって音楽とは:「私たちを表現できる、解放できる場所」

カナ

カナ(Vo.&Gt.)

得意な科目:音楽
英語の担当:話す担当
英会話の学習方法:洋楽の真似をする
リンゲージの印象:「講師がみんな面白くて個性的」
CHAIにとって音楽とは:「一番楽しいし、一番興奮するもの」

ユウキ

ユウキ(Ba.&Cho.)

得意な科目:美術、国語
英語の担当:聞く担当
英会話の学習方法:洋楽をたくさん聞く
リンゲージの印象:「講師がみんな可愛い」
CHAIにとって音楽とは:「解放」

ユナ

ユナ(Dr.&Cho.)

得意な科目:書道
英語の担当:聞く担当
勉強方法:洋楽をたくさん聞く
リンゲージの印象:「清潔感あってキレイだしすごく居心地がいい」
CHAIにとって音楽とは:「表現できる唯一のもの」

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