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講師Yukiが解説!【難しくないMorphology(形態論)の基礎♬】

こんにちは。
リンゲージ有楽町校の講師で留学中のYukiです。
私は現在、言語学を専攻しながら毎年9月~4月でカナダの大学に通っています。
本日は言語学の【難しくないMorphology(形態論)の基礎♬】について!

Mental grammar のおさらい♬

まずはMental grammarのおさらいをしましょう。
(※以前の記事、【言語学 ―Linguistics― とは何か、どんな仕事に就けるのか?】講師Yukiがレクチャー【必見!Mental grammarの大切さ!】を読んで頂くとより理解しやすいかと思います)

以前、
我々が互いの言語を理解出来るのは、
共通した概念が互いの中にあるからこそ、それが成り立つというお話をしました。
その共通した概念とはかなり抽象的な言葉として扱いますが、
これを言語学では【shared system(共有システム)】と呼びます。

しかし、
そのshared systemは言語を使用する上で人が習わずして無意識に手に入れるシステムでもあります。
言語学ではそのshared systemを5つにカテゴライズしています。

5つのシステムを総括して【mental grammar】と呼び、
それぞれを、
1、 Phonetics(音声学)
2、 Phonology(音韻論)
3、 Morphology(形態論)
4、 Syntax(統語論)
5、 Semantics(意味論)
と分けています。

混乱して頂きたくないのは、
“grammar”が付くからと言って、
中学生や高校生で習ったような時制や動名詞…などといった“文法”のスキルに必ずしも関係があるということではありません。
私も初めはその字面から、
mental grammar を文法に関する5つのカテゴリーかと勘違いしました。
混乱する場合はmental grammarの “grammar” を “skill” などという言葉に置き換えて下されば、分かりやすいかと思います。

我々は今、
このmental grammarの恩恵を受け互いを理解し合えているといっても過言ではありません。

それでは本日はそのmental grammarの一つ、
Morphology(形態論)の例を、
分かりやすいように英語と日本語の両方で考えてみましょう。

mental grammar

Morphology 英語の例

Morphology(形態論)は、
平たく言うと、
mental grammarによって“意味のある最小単位の語”をどのように組み合わせるかを観察・分析するものです。

さっ、分かりづらいので早速例を取って考えてみましょう!

たとえば、play
① I play baseball.
② I ____ baseball yesterday.

この2文をカナダの5歳児に聞かせてみて、下線部を口頭で言わせて見せたとしましょう。
小学校に通う前の5歳児でも迷わず下線部をplayedというかと思います。

文法を習っていない5歳児に、
なぜそんなことが可能なのでしょうか。
それはその子のmental grammarがyesterdayが付くとplayedになるんだということを、無意識の中で教えてくれているからです。

では、発展です。
今、私はこの世には存在しない新しい動詞を発明します。

*fanualennseal(ファニュアレンシール!)

安心してください、
こんな動詞ありませんから。

では、例えばですが、
以下の下線部には何が入るのでしょう?

Yuki and Mike usually fanualennseal

on Monday!
Mike often _____①______.
Yuki and Mike _____②______ last weekend!

① には、なぜかfanualennseals を入れたい気分になり、
② には、なぜかfanualennsealedと入れたくなりませんか。

たった今初めて見たこの世には存在しない英単語なのに、
なぜ自然に語形を変えられるのでしょう?

それは、話者が持つmental grammarなのです。

冒頭でもお話ししたように、
morphology(形態論)は、“意味のある最小単位の語”をmental grammarが無意識的にどのように組み合わせ(play+ed)(funualennseal+s)てくれるのかを、
観察・分析するのです。

Morphology 日本語の例

では私たち日本人のmental grammarがmorphologyでどのように活躍してくれているのでしょうか?

例えば、割と最近に発明された動詞。
「ググる」を例に取りましょう。
「ググる」は“グーグルで調べること”から来た新しい動詞ですが、

あなたがもし日本に生まれて、日本に育ったというのであれば、
【昨日、「ググった」けど、分からなかった】という文を0.1秒で作ることが出来ますよね。

「ググる」が、なぜ「ググった」になるのでしょうか?
説明できないけれど、
「ググった」と口を衝いて出て来てしまいますよね。
それが我々の持つmental grammarの力なのです。

外国人に
何故「ググた」ではなくて、「ググった」と小さい「っ」を入れるのか、説明できますか?
説明はできないけれど、「っ」を無意識に入れたい気持ちになりますよね。
「ググた」じゃない。
「ディスた」じゃない。
ググった。ディスった。
このスキルがあなたのmental grammarです。

「う/つ/る」で終わる動詞は、
小さい「っ」を入れて過去形にするという決まりがあります。

「匂う」(語尾「う」) → 「匂った」
「勝つ」(語尾「つ」) → 「勝った」
「取る」(語尾「る」) → 「取った」
※よって「ググる」 → 「ググった」

私は日本語講師をしていたのでこのように一通りのルールを説明できますが、
日本に生まれて、日本で育ち、日本語を自然に身につけた人は、
なぜ「っ」が入るか分かりません。
それは誰もが持つ母国語のmental grammar、つまり教わらずして習得した無意識の知識があるからなのです。

そんなmental grammarが単語と単語を組み合わせる際にどのように行使されているのかを考えていくmorphology(形態論)はとても楽しいと思いませんか。

以上、本日は【難しくないMorphology(形態論)の基礎♬】をお送りしました。
言語学の魅力が伝わって面白かった!という人は、
また引き続きブログを読みに来てくださいね♪

今日はこの辺で。 
カナダから、Yukiでした!

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この記事を書いた人

yuki

Yuki

2014年に一念発起。ワーキングホリデービザでカナダに渡航。ランゲージスクールにて英語を勉強の後、ファームステイ、留学コーディネーター、現地高校の日本語教師、TESOL(英語教授法)免許を取得し、カナダの大学入学を決心。貯金の為に2016年に帰国。帰国後リンゲージにて勤務開始、2019年現在、カナダの大学2年生で言語学専攻中。
好きなものこと:勉強、カナダ、剣道、お料理、酒とビール
嫌いなこと:食べ物を無駄にしたり捨てたりすること×

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